レッスンで感じること
紫陽花の綺麗な季節になりました。
雨のよく降る中、小学生の生徒さんが
歩いてレッスンに来られました。
上着が濡れていたので、レッスン中に
乾くように掛けておくねと
預かったら、「ありがとうございます。」
と礼儀正しいお礼を言ってくれました✨
当たり前のようだけど、
感謝の言葉が自然にでてくるって
なんて素敵なんだろうと感激しました。
その生徒さんは、いつも
気持ちの良い挨拶をしてくれるなと
しみじみ嬉しくなりました。
何かを渡す時も、何かを受け取る時も
両手で、話を聞く時は体をこちらに
むけて、挨拶をするときは目を見て
笑顔でしてくれています。
レッスンが終わると、
玄関ドアの前で、お母様が傘をさして
待っていて下さいました。
お車でお迎えに来られているのに、
丁寧にお車から降りてきて下さいます。
そして、お母様も「ありがとうございました」と
深々と頭を下げてお帰りになられました。
自分の中で、やっぱりそうなんだなと
強く思いました。
子どもさんは、親御さんの背中を
見て育たれいるなと背筋が伸びる
思いがしました。
若かりし頃、素直で、礼儀正しい生徒さんたちに
出会うと嬉しくて母にその様子を話していたら
「良いお見本を沢山、見せて貰っているのだから
あなたに子どもが生まれたら見習ってね。」
とよく言われていました。
勉強ができることも、ピアノが上手な
ことも素晴らしいけれど、感謝の気持ちを
忘れずに、相手を敬い、気持ちの良い
人間関係が築けるように、育てていくことの
尊さを感じました。
家庭での環境は勿論大切ですが、
ピアノレッスンを通して、感じて
貰えるものがあり、人間力を
育めるピアノ教室でありたいです。